
Mannitol Salt Agar
マンニット食塩寒天培地
別名・略称:MSA · MS Agar H · Chapman Agar · Mannitol Salt Phenol Red Agar · Chapman Medium
三薬局方調和に従い、食品、医薬品、その他の材料からの Staphylococcus aureus の選択分離と鑑別に用います。
- 分類
- 乾燥培地
- 1 L あたり溶解量
- 111.03 g
- 包装
- 500 g · 5 kg · 25 kg
- 認証
- ISO 22000 · Halal
データ更新日:2026-11-06
他社製品との対照:BD Difco Mannitol Salt Agar · Oxoid Mannitol Salt Agar · Merck Mannitol Salt Phenol-red Agar(USP <62>、FDA BAM) ブランド対照表
製品概要
Mannitol Salt Agar は寒天(固形)培地で、食品検査や臨床検査に用いる選択培地で、競合菌を抑制し、目的菌のコロニーを識別できるようにします。高塩濃度が競合菌を抑制し、マンニトールで鑑別してブドウ球菌の分離と菌数測定に用いられます。STBIO は食品グレードの原料を用いて ISO 22000 認証取得施設で製造し、各バッチに試験成績書(COA)を添付しています。本製品はハラール認証版です。
原理
Mannitol Salt Agar は、高濃度の塩化ナトリウムにブドウ球菌は耐えるが他の大部分の細菌は阻害されるという Chapman の観察に基づいています。¹ プロテオースペプトン、肉ペプトン、肉エキスが窒素、アミノ酸、ビタミン、増殖因子を供給します。7.5% の塩化ナトリウムが培地の選択性を与えます。 マンニトールが発酵性炭水化物で、フェノールレッドが pH 指示薬として働きます。Staphylococcus aureus はマンニトールを発酵して酸を産生し、コロニーと周囲の培地を黄色に変えますが、大部分のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌はマンニトールを発酵せず、培地の変色を伴わない小さな赤〜ピンク色のコロニーを形成します。本培地は非無菌製品中の Staphylococcus aureus の検出用として三薬局方調和に規定されています。²
試験ワークフローにおける選択培地の位置づけ
病原菌試験は通常3段階で行います。まずBuffered Peptone Waterなどの前増菌培地で損傷菌を修復し菌数を増やし、次に選択増菌で競合菌を抑制し、最後に選択・鑑別寒天培地で目的のコロニーを分離します。選択剤には胆汁酸塩、色素、抗生物質などが用いられ、鑑別剤により目的のコロニーが特徴的な色や形態を示します。採用する試験法で規定された組み合わせをお選びください。
調製方法
粉末 111 g を精製水 1 Lに懸濁します。撹拌しながら加熱し、1 分間煮沸します。121 °C で 15 分間オートクレーブ滅菌します。45〜50 °C に冷却します。よく混和し、滅菌シャーレに分注します。調製した培地の性能を安定した標準対照菌株で確認します。
培養性能試験
| 試験菌株 | ATCC | 発育 |
|---|---|---|
| Staphylococcus aureus | 6538 | 良好〜旺盛 |
| Staphylococcus aureus | 25923 | 良好〜旺盛 |
| Staphylococcus epidermidis | 12228 | 良好 |
| Escherichia coli | 8739 | 発育抑制 |
製品の特長
- 食品グレードの原材料を使用し、ISO 22000認証工場で製造
- ハラール認証取得、マレーシア、インドネシア、中東市場に対応
- 標準組成に基づいて製造、1 Lあたり111.03 g
- 出荷前に標準対照菌株による性能を確認(Staphylococcus aureus, Staphylococcus aureus, Staphylococcus epidermidis, Escherichia coli)
- 500 g / 5 kg / 25 kgでご用意、試験室規模から工業規模まで対応
- 試験成績書(COA)、規格書、技術データシート(TDS)をご提供可能、サンプルはご要望に応じて対応
- 台湾製、安定供給
食品グレードと試薬グレードの違い
多くの培地メーカーは試薬グレードの原材料を使用しており、重金属残留、微生物汚染管理、トレーサビリティに関する基準は食品グレードより緩やかです。純粋な研究用途には十分ですが、原材料により厳しい要件が課される用途には適していません。STBIOは、ISO 22000食品安全マネジメントシステム認証を取得した工場で、一貫して食品グレードの原材料を用いて製造しています。
- ISO 17025または同等の要件に基づいて業務を行う食品微生物試験室
- 発酵製品を輸出し、原材料の完全なトレーサビリティを必要とするバイオ製造企業
- サプライチェーン全体にわたってESGまたはコンプライアンス監査の要件を持つ組織
- ハラール製品と非ハラール製品の両方を調達し、一貫した原材料グレードを必要とする企業
日本の公定法(食品衛生法 規格基準・通知)
本製品は「食品、添加物等の規格基準」(昭和 34 年厚生省告示第 370 号)各条の試験法、および厚生労働省通知(食肉製品のサルモネラ属菌・黄色ブドウ球菌試験法、平成 27 年食安発 0729 第 4 号)で指定されている培地に対応します。食品衛生検査指針の記載も併せてご確認ください。
- 黄色ブドウ球菌試験法(Baird-Parker 寒天培地・3% 卵黄加マンニット食塩寒天培地)食安発0729第4号 別添2/各条(弁当・惣菜ほか)基礎培地方法原文での名称:3 % 卵黄加マンニット食塩寒天培地(基礎培地、卵黄液を添加)
規格基準・通知が定めるのは試験法と培地名であり、培地ブランドを認証するものではありません。卵黄・血液・抗生物質などの添加物は方法に従って加えてください。方法の内容は現行の告示・通知の原文に従ってください。
よくあるご質問
01この培地は食品衛生法の公定法(規格基準の試験法)に対応していますか?
規格基準・通知が定めるのは試験法と培地名であり、ブランドを認証するものではありません。本製品は次の公定法で指定されている培地に対応します:黄色ブドウ球菌試験法(Baird-Parker 寒天培地・3% 卵黄加マンニット食塩寒天培地)(食安発0729第4号 別添2/各条(弁当・惣菜ほか)):基礎培地。方法原文の標準処方で製造し、ロットごとに試験成績書(COA)を添付します。卵黄・血液・抗生物質などの添加物は方法に従って加え、現行の告示・通知の原文に従ってください。
02選択培地はオートクレーブ滅菌できますか?
必ずしもできるとは限りません。色素や選択的阻害剤を含む一部の培地は、過熱すると選択性が失われるため、完全に溶解するまで加熱するにとどめ、オートクレーブ滅菌は行いません。本製品の調製方法に従い、ご不明な点はお問い合わせください。
031 L あたり何 g の粉末を加えますか?
脱イオン水 1 L あたり 111.03 g を加えます。調製・滅菌条件は規格書をご参照ください。
04どの菌種に適していますか?
Pathogens, Gram-positive, S. aureus, Staphylococcus aureus, Staphylococcus epidermidis, Escherichia coli。詳細は発育性能試験表と規格書をご参照ください。
05他社の対応製品と適用される標準法は?
処方対照:BD Difco Mannitol Salt Agar, Oxoid Mannitol Salt Agar, Merck Mannitol Salt Phenol-red Agar。適用標準法:USP <62>, FDA BAM。メーカーにより処方が若干異なる場合があります。規格書をご参照ください。
06食品グレード用途に使用できますか?
はい。食品グレードの原料を用い、ISO 22000 認証施設で製造しており、直接摂取する発酵食品のスターター培養に適しています。
07この製品はどのように調製しますか?
粉末 111 g を精製水 1 Lに懸濁します。撹拌しながら加熱し、1 分間煮沸します。121 °C で 15 分間オートクレーブ滅菌します。45〜50 °C に冷却します。よく混和し、滅菌シャーレに分注します。調製した培地の性能を安定した標準対照菌株で確認します。
08非ハラール版はありますか?
はい。本製品はハラール認証版です。同等の標準版もご用意しています。
09大口のお見積りはどのように依頼すればよいですか?また、COAは提供してもらえますか?
はい。本製品は500 g, 5 kg, 25 kgでご用意しています。お見積りのご依頼時に用途と数量をお知らせください。1営業日以内にご返信し、試験成績書(COA)、規格書、技術データシート(TDS)をご提供できます。
この製品の用途
関連記事
- 食品衛生法の公定法で使う培地と STBIO 製品の対応表:細菌数・大腸菌群・E. coli・サルモネラ・黄色ブドウ球菌・腸炎ビブリオ「食品、添加物等の規格基準」各条の試験法と厚生労働省通知(食肉製品のサルモネラ属菌・黄色ブドウ球菌試験法)で指定されている培地を、標準寒天培地・デソキシコーレイト寒天・BGLB・EC・XLD・Baird-Parker・TCBS の順に、台湾製 STBIO 乾燥培地と対応させて一覧にしました。
- 日本の公定法・薬局方で使う培地と STBIO MEDIA の対応製品:標準寒天培地、SCD 寒天培地、BGLB 培地食品衛生法の一般生菌数・大腸菌群、日本薬局方の微生物限度試験・無菌試験で指定される培地の日本での一般名と、STBIO MEDIA の対応製品(Plate Count Agar、Tryptic Soy Agar、Brilliant Green Bile Broth など)を対照表で整理しました。
参考文献
- 1. Chapman G. H., 1945. The significance of sodium chloride in studies of staphylococci. J. Bacteriol., 50:201-203.
- 2. United States Pharmacopeia, current edition. Chapter <62> Microbiological Examination of Nonsterile Products: Tests for Specified Microorganisms, USP-NF, Rockville, MD.
