
Czapek Dox Agar
別名・略称:CDA · Czapek-Dox Agar · Czapek Agar · Czapek Solution Agar · Czapek's Agar
真菌、特に Aspergillus 属と Penicillium 属、および無機窒素を利用できる細菌の培養と同定に用います。
- 分類
- 乾燥培地
- 1 L あたり溶解量
- 49.01 g
- 包装
- 500 g · 5 kg · 25 kg
- 認証
- ISO 22000
データ更新日:2026-11-06
製品概要
Czapek Dox Agar は寒天(固形)培地で、酵母・カビの培養に用いる標準処方です。硝酸塩を唯一の窒素源とする合成培地で、Aspergillus 属、Penicillium 属などの糸状菌の分類に用いられます。STBIO は食品グレードの原料を用いて ISO 22000 認証取得施設で製造し、各バッチに試験成績書(COA)を添付しています。
原理
Czapek Dox Agar は、Czapek の処方に由来し Dox が改変した半合成培地です。¹ʼ² ショ糖が唯一の炭素源、硝酸ナトリウムが唯一の窒素源であるため、硝酸塩を窒素源として利用できる微生物のみが良好に発育します。リン酸水素二カリウムが培地を緩衝し、硫酸マグネシウムと塩化カリウムが必須イオンを、硫酸鉄(II)が微量の鉄を供給します。 寒天以外の組成が化学的に規定されているため、再現性のあるコロニー形態、分生子の色、色素産生が得られ、公表された記載と照合して Aspergillus 属と Penicillium 属を同定するための標準参照培地となっています。³
酵母・カビ用培地の選び方
Potato Dextrose AgarとSabouraud Dextrose Agarは、酵母・カビ用として最もよく使用される2種類の汎用培地です。前者は菌糸の発育と胞子形成を促進するため形態観察に適し、後者はその低いpH自体が細菌を抑制します。麦芽ベースの培地は酵母の培養・保存に適し、CzapekシリーズはAspergillusなどの糸状菌の分類に用いられます。ブロスは増殖用、寒天培地は計数・分離用です。
調製方法
粉末 49 g を精製水 1 Lに懸濁します。撹拌しながら加熱し、1 分間煮沸します。121 °C で 15 分間オートクレーブ滅菌します。45〜50 °C に冷却します。よく混和し、滅菌シャーレに分注します。調製した培地の性能を安定した標準対照菌株で確認します。
培養性能試験
| 試験菌株 | ATCC | 発育 |
|---|---|---|
| Aspergillus brasiliensis | 16404 | 良好〜旺盛 |
| Aspergillus flavus | 204304 | 良好〜旺盛 |
| Penicillium chrysogenum | 良好〜旺盛 |
製品の特長
- 食品グレードの原材料を使用し、ISO 22000認証工場で製造
- 標準組成に基づいて製造、1 Lあたり49.01 g
- 出荷前に標準対照菌株による性能を確認(Aspergillus brasiliensis, Aspergillus flavus, Penicillium chrysogenum)
- 500 g / 5 kg / 25 kgでご用意、試験室規模から工業規模まで対応
- 試験成績書(COA)、規格書、技術データシート(TDS)をご提供可能、サンプルはご要望に応じて対応
- 台湾製、安定供給
食品グレードと試薬グレードの違い
多くの培地メーカーは試薬グレードの原材料を使用しており、重金属残留、微生物汚染管理、トレーサビリティに関する基準は食品グレードより緩やかです。純粋な研究用途には十分ですが、原材料により厳しい要件が課される用途には適していません。STBIOは、ISO 22000食品安全マネジメントシステム認証を取得した工場で、一貫して食品グレードの原材料を用いて製造しています。
- ISO 17025または同等の要件に基づいて業務を行う食品微生物試験室
- 発酵製品を輸出し、原材料の完全なトレーサビリティを必要とするバイオ製造企業
- サプライチェーン全体にわたってESGまたはコンプライアンス監査の要件を持つ組織
- ハラール製品と非ハラール製品の両方を調達し、一貫した原材料グレードを必要とする企業
よくあるご質問
01真菌試験では細菌の発育を抑制する必要がありますか?
サンプルによります。細菌数の多い食品や環境サンプルでは、通常pHを下げるか抗生物質を添加して細菌を抑制します。採用する試験法の要件に従ってください。ご不明な点はお気軽にご相談ください。
021 L あたり何 g の粉末を加えますか?
脱イオン水 1 L あたり 49.01 g を加えます。調製・滅菌条件は規格書をご参照ください。
03どの菌種に適していますか?
Mold, Aspergillus, Penicillium, Aspergillus brasiliensis, Aspergillus flavus, Penicillium chrysogenum。詳細は発育性能試験表と規格書をご参照ください。
04食品グレード用途に使用できますか?
はい。食品グレードの原料を用い、ISO 22000 認証施設で製造しており、直接摂取する発酵食品のスターター培養に適しています。
05この製品はどのように調製しますか?
粉末 49 g を精製水 1 Lに懸濁します。撹拌しながら加熱し、1 分間煮沸します。121 °C で 15 分間オートクレーブ滅菌します。45〜50 °C に冷却します。よく混和し、滅菌シャーレに分注します。調製した培地の性能を安定した標準対照菌株で確認します。
06大口のお見積りはどのように依頼すればよいですか?また、COAは提供してもらえますか?
はい。本製品は500 g, 5 kg, 25 kgでご用意しています。お見積りのご依頼時に用途と数量をお知らせください。1営業日以内にご返信し、試験成績書(COA)、規格書、技術データシート(TDS)をご提供できます。
この製品の用途
参考文献
- 1. Czapek F., 1902. Untersuchungen über die Stickstoffgewinnung und Eiweißbildung der Pflanzen. Beitr. Chem. Physiol. Pathol., 1:540-560.
- 2. Dox A. W., 1910. The intracellular enzymes of Penicillium and Aspergillus, with special reference to those of Penicillium camemberti. U.S. Dept. Agric. Bur. Anim. Ind. Bull., 120:1-70.
- 3. Raper K. B. and Fennell D. I., 1965. The Genus Aspergillus, Williams & Wilkins, Baltimore.
