STBIO MEDIAST BIO, INC.STBIO MEDIA, INC.

細胞培養向け植物・微生物由来タンパク質加水分解物の動向:血清低減と持続可能な培地開発に向けて

執筆・監修:STBIO 技術チーム公開日 最終更新

著者:Arian Amirvaresi, Reza Ovissipour 研究機関:Virginia Tech Seafood AREC, USA(bioRxiv, 2024)

要旨

ウシ胎児血清(FBS)への依存を減らすことは、細胞培養およびバイオ生産における主要な課題となっています。植物および微生物由来のタンパク質加水分解物は、低血清または無血清条件で培養される細胞にペプチド、アミノ酸、増殖支持因子を供給する有望な添加物として注目されています。

本研究では、ゼブラフィッシュ胚性幹細胞モデルで各種加水分解物を評価し、さまざまな血清濃度下での細胞増殖、形態、膜の完全性を検討しました。

主な知見

  • 低濃度は細胞増殖を促進:0.001〜0.1 mg/mLのタンパク質加水分解物は細胞増殖を高め、抗アポトーシス効果を示しました。
  • 高濃度は増殖を阻害する可能性:1〜10 mg/mLの加水分解物濃度では細胞生存率が低下し、アポトーシスが誘導されました。
  • 血清は最大90%削減可能:低濃度の加水分解物と1〜2.5%の血清を組み合わせることで、従来の10% FBS培地と同等の性能が維持されました。
  • アミノ酸バランスが鍵:グルタミン酸、アラニン、グリシン、分岐鎖アミノ酸に富む加水分解物は、より高い細胞活性を支えました。
  • カーボンフットプリント低減の可能性:添加率が非常に低い(0.01 mg/mL)ため、培地全体の炭素排出量は10% FBS処方より最大90%低くなる可能性があります。

STBIOの視点

STBIOでは、低血清および持続可能な細胞培養技術に関する世界の動向を継続的に注視しています。現在、無血清培地そのものは製造していませんが、血清低減戦略を検討する研究開発チームを支援するため、低エンドトキシンのタンパク質加水分解物やその他の特殊原料を供給・販売しています。

供給源や加水分解度(DH)の違いは、Vero、CHO、HEKなどの細胞株における性能に大きく影響し得ます。信頼できる調達と一貫した品質管理を通じて、STBIOはトレーサブルで一貫性のある研究グレードの加水分解物を提供し、パートナーの培地最適化プロジェクトの前進を支援することを目指しています。

原著論文 Evaluation of Plant- and Microbial-Derived Protein Hydrolysates as Substitutes for Fetal Bovine Serum in Cultivated Seafood Cell Culture Media

Arian Amirvaresi, Reza Ovissipour Virginia Tech Seafood AREC, USA bioRxiv, 2024. DOI: 10.1101/2024.03.27.587063 本論文はプレプリントであり、査読による認証を受けていません。

詳細情報

技術データシート(TDS)、低エンドトキシン加水分解物の規格、サンプルのご依頼は、STBIOまでお問い合わせください。


本記事は学術的・技術的な情報提供のみを目的としており、製品の性能や医学的効果を主張するものではありません。引用した研究はプレプリント(査読前)であり、その結論は正式な査読後に変更される可能性があります。

執筆・監修:STBIO 技術チームSTBIO MEDIA は 2002 年よりペプトンと微生物培地を製造し、ISO 22000・ハラール認証と自社品質管理ラボを有しています。

関連記事